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てんかんと犬の食餌
つい先日「てんかんとホリスティックケア」「その続き」の記事をアップしました。

てんかんについて色々調べているうちに、食餌とてんかんの関連について書かれている文章を多く目にしましたので、食餌のことについても自分の思考のまとめを兼ねて書いておきたいと思います。

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「わーい!ごはんのお話だ〜。」

ニコ、悪いけどニコが喜ぶような話じゃないよ。

あ、ところで前回のてんかんの記事は雑誌The BARKからの引用だったのですが、手元にある「ペットのためのハーブ大百科」の中にも「てんかん・引きつけ・発作」という項目があって、ほぼ同じ内容が書いてありました。
→気づくの遅いな、自分。


さてと・・・まず最初に「てんかんとは」と言うのをおさらいしておきましょう。
公益社団法人日本てんかん協会さんのサイトの説明を引用します。
(この協会は犬ではなくて人間のてんかんの患者さんや家族の会が基礎となって厚生省から許可された社団法人です。)
以下、緑色部分が引用。
大脳の神経細胞(ニューロン)は規則正しいリズムでお互いに調和を保ちながら電気的に活動しています。
この穏やかなリズムを持った活動が突然崩れて、激しい電気的な乱れ(ニューロンの過剰発射)が生じることによって起きるのが、てんかん発作です。


この「電気的な乱れ」の原因は疾病であったり外傷であったり、また原因不明であったりと様々です。
神経細胞の間で刺激を伝達するのが様々な神経伝達物質です。つまり、この神経伝達物質が正常に分泌されなかったり正常に働かない状態になった時に何らかの脳の病気が現れるわけです。てんかんもその1つですし、人間の鬱病などもその1つです。

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「頭の中には電気が流れてるんだって。」

ところで意外かもしれませんが、神経伝達物質が作られるのは消化器官である腸内です。食品の成分とビタミンなどから腸内細菌の助けを借りて神経伝達物質が合成され、さらに腸内細菌によって脳へと送られます。

つまり腸内環境が良好でないと、神経伝達物質が正常に作られなかったり伝達されなかったりして脳に影響が出ることがあるということです。てんかんを発症した犬の食餌を変えただけで発作の回数が減少する例もあるというのは、こういうことですね。

「てんかんと犬の食餌」まずはこのことを念頭においてください。

具体的なことは「続きを読む」から。


前回のてんかんのお話の時にチラリと書いたケトン食療法。これは人間のてんかんの治療で広く取入れられている方法です。炭水化物を減らし、適量のたんぱく質、通常よりもかなり多い量の脂肪分を摂取することで、脂肪から合成されるケトン体を作る体にします。ケトン体は抗てんかん作用のある物質で、自分の体内で作られるケミカルでてんかん発作が起きにくい体を作っていくという方法です。

ただし、この方法は栄養的には偏りがあるので栄養士の管理のもとで行なう必要があります。人間の場合も成長不良、低血糖などの副作用が出る場合もあるため細心の注意が必要で、自己流で行なうことは危険です。

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「ふーん、ごはん食べるのもむずかしいんだ。」

このようにケトン食療法は専門家の指導の下で慎重に行なう必要がありますが、家庭でできる食餌療法がないというわけではありません。

てんかんと食物アレルギーまたは重度の不耐性の間に大きな関連があるという論文などは多く発表されています。食物アレルギーや不耐性はLGS(腸管浸漏症候群)を始めとして腸内環境と深く関わりがありますので、てんかんとも大きく関わるわけです。

アレルギーや不耐性とまでは行かなくても、質の良くない食べ物を長期に渡って食べることは腸内環境を悪化させるということも意味します。つまり神経伝達物質の正常な分泌や働きを邪魔するということです。
ですから、てんかんの症状がある犬にとっては食餌を吟味することはとても大切なことなんですね。

「dog epilepsy diet」などのキーワードで検索をすると多く出て来る情報は「穀類を止める」「BARFなど生食に切り替える」「手作りの食餌に切り替える」などが推奨されています。穀類、特に小麦(そしてそこに含まれるグルテン)は犬にとって消化しにくく、腸に負担がかかりがちになります。グルテン不耐性の犬も多いので穀類の摂取を止めることで症状が軽減することもあるようです。
(グルテンに関しては過去記事「穀類とグルテンとニコニヤ」でも書いたことがあります。)

BARFなど生の肉を中心に与える食餌法は犬の本来の食性に合っているので犬にとっては負担が少ないのですが、長年ドッグフードを食べて来た犬にとっては変化が大き過ぎて却って負担になってしまう場合もあります。そういう場合は徐々に手作りの加熱食に移行して、その上で必要なら生食に変えるという手順が必要です。
手作りの加熱食でも穀類は使わず、炭水化物は芋類に置き換えます。犬の年齢や体格に必要充分な量のタンパク質を計算して、適量の緑黄色野菜やハーブ類をプラス。カルシウムや亜鉛などのミネラル類も必要であればサプリメントを使って不足のないようにします。

どうしても手作りまでは手が回らないという場合、ドッグフードを高品質の吟味したものに変えるだけでも効果のある場合が多いようです。穀類不使用、人間用と同品質のタンパク源(by product・副産物などの表示がない)、合成保存料や着色料無添加、こういった基準で選ぶのがポイントです。

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「あれ?なんだか聞いたことあるような話ばかりじゃない?」


The BARKの記事からの引用の中で書いた各種サプリメントやハーブ類は神経伝達物質の働きに密接に関係するものなので、必ず専門家の指示を受けて与えることが大切です。
ただ、難しいのは一般の獣医さんではそこまではご存知ない方も多いと言うことですね。幸いホリスティックケアを行なっている獣医さんは日本中にたくさんいらっしゃり、電話やメールでの相談を受け付けている病院もありますので、諦めずに探してみて下さいね。

発作のコントロールのために抗てんかん薬を使わざるを得ない場合は、どうしても肝臓に負担がかかるのでデトックスなど肝臓ケアがとても重要です。またそれ以上に肝臓に負担をかけないためにも、添加物の入った食品を避ける、家の中の掃除などに化学物質を極力使わない(ニオイ取りスプレーやお部屋の芳香剤等も含む)などは重要です。ノミダニ忌避剤などについても獣医さんと相談なさってくださいね。

どうでしょう?結局のところ、普段から「愛犬の健康のために」と多くの飼い主さんが気をつけていることに集約されていると思われませんか?
てんかんのケアや予防などのサイトや記事をたくさん読んで「てんかんのケアって食餌や環境、日々の生活、全部まとめて体のケアの集大成なんだ」というのが私が感じた感想です。
もちろん実際に愛犬にてんかんの持病がある飼い主さんにとっては言葉で言うよりもずっとたいへんなことだと思いますし、私のように文字で読んだだけの者が想像する以上のことがあるとは承知しています。

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「でもおかーさん今回ちょっと勉強して、心にちょっとだけ余裕ができたんだって。」

そう。うちの犬達もそろそろ10歳の声が聞こえて来たし、いつ予期せぬことが起こるやも知れません。でもちょっとだけでも知っていることがあると、闇雲に怖いと思う気持ちがちょっと収まる気がしました。

ちなみに、英語のサイトで一番色々とてんかんの情報がまとめられていたのはこちら。
http://www.canine-epilepsy.com/living.html

内容も獣医師の書いた記事を承諾を得て引用していたりして信頼できる感じです。


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2014/07/16(水) 19:06:22 | | [ 編集]
タピ
いやいや、やはり知識としてあるといざっ!て時には対応が早く済むと思います。
何もないと、突然の時、死んでしまうんじゃないか⁈くらい動揺してしまい、ワンコにいい影響与えられないですもん!
私はほんっと知識もなく、まさかうちの子に限って…でしたから、今考えると酷いうろたえようだったかなあと…σ(^_^;)

なのでアガさんにいろいろ発信してもらえると凄く為になるし、勉強しなきゃって思いますよ。
これからもよろしくです( ̄^ ̄)ゞ
2014/07/17(木) 15:26:33 | URL | [ 編集]
あが
秘密コメントさん

難しいお話をシェアしてくださってありがとうございます。
ご友人も、その家族の皆様にも、穏やかな気持ちが訪れることを心からお祈り申し上げます。

肝臓や腸って多くの人が思っている以上に大切ですよね。
脳って言うと、体の他の部分と離して考えがちになりますが、生き物の体って全部つながっているんだなあとしみじみと実感します。
2014/07/17(木) 23:37:39 | URL | [ 編集]
あが
タピさん

そうですね。私の大好きな藤田紘一郎教授もいつも「知るワクチン」という言葉を使っていらっしゃいますもんね。
人間って知らないものには余計に恐怖を感じるものですよね。怖がらずに正面から見据えて知識を得ると恐怖も和らぎますね。

こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2014/07/17(木) 23:40:45 | URL | [ 編集]










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