今日のタイトルは「ドゥズ&ドンツ」と読みます。DO=することDON'T=してはいけないことの複数形ですね。
正式な書類などではない、雑誌やネットの文章ではよく使われる表現です。

「秋のファッションDOs&DON'Tsとかって使うのよね。でもなんのこと?」
なんのことかと言いますと、数日前のdog actuallyの記事
「5頭に1頭が半年以内に死亡〜英国における子犬のインターネット販売の実態」で紹介された英国のケネルクラブが作ったガイドラインのことです。
本文中にもあるようにパピーミルから子犬を迎えないようにするためのDOs & DON'Tsをリストにしてケネルクラブのサイトに掲載しています。
せっかくなので、このリストを日本語にしたものを載せておこうかな、と思いました。
このブログでも似たようなことは過去にも何度も書いているし、多分「もう知ってるよ」「またかいな」と思われる方が大半かとは思うのですが、こういうことは繰り返し伝えることにも意味があるので、しつこいけれどお付き合い下さいませ。

「しつこくてすみません。」
ではまず、子犬を迎えようと思ったらすべきこと=DO
・ケネルクラブが保証する信頼できるブリーダーのところに行くこと。
・子犬の母親を見せてもらうこと。
・子犬の繁殖の現場や飼育している環境を見て確認すること。その結果、良い環境とは思えなければ買うのを止めること。
・子犬の両親の正式な健康診断の証明書を見せてもらうこと。
・子犬の順番待ちリストに登録する覚悟をすること。健康な子犬を得ることは待つだけの価値が十分にあります。
・縁組みがうまく行かなかった時には子犬を返すことができるかどうか確認すること。責任感があり信頼できるブリーダーは決してNOとは言いません。
・あなたがそのブリーダーを確実に信頼できるという確信が無い限り、複数の異なる犬種を扱っているブリーダーには用心すること。
・子犬を購入する代わりに、保護犬を迎えることを検討してみること。犬種別のレスキューグループも存在します。
・もしそのブリーダーがパピーミルではないかと感じたら、しかるべき公的機関に報告すること。
「日本やアメリカとは違う部分もあるけれど基本は同じだからねっ!」
そして、すべきではないこと=DON'T
・子犬をペットショップから買うこと。
・モールの駐車場や高速道路のサービスエリア等に連れて来られて販売されている子犬を買うこと。
・ショップやネットで子犬を買うことを、犬をレスキューしているのだと考えること。あなたがパピーミルから子犬を買うことは、次の哀れな犬が増えることの手助けをしているに過ぎないのです。
dog actuallyの記事でも書かれていましたが、ペット先進国と呼ばれることの多いイギリスにおいてもインターネット通販で子犬を買う人が増えているそうですね。子犬を供給しているのはもちろんパピーミルと呼ばれる悪質な繁殖業者(ちなみにイギリスではパピーファームという表現が使われるようですね。)
どこの国にだって金儲けのためなら非人道的なことを平気でする人間はいるし、イギリスが動物にとって必ずしも天国のような場所だとは言いません。
けれど羨ましいなあと思うのは「パピーミルではないか?」と疑いを感じたら通報する機関がいくつもあること。アメリカにもそういう機関はあるけれど、イギリスに比べると基準が緩いので『合法的なパピーミル』なんてものも存在する。

「ダメじゃん!アメリカ〜!」
・・・と、羨ましがっていても事態は変わりませんから、まずはこのDOs & DON'Tsを実行すること、多くの人に知ってもらうことを始めましょう。
あ、ところで保護犬と言えば先日から何度か告知しました
CLUB WAG主催の「保護犬写真展」先週大盛況のうちに幕を閉じました。

このブログを見て足を運んで下さった方もいらしたようで、本当にありがとうございました。
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