旧SMILES@LA
長い間お世話になりましたが、2014年10月引っ越しいたしました。

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あが

Author:あが
LA郊外に住むお気楽バカ夫婦と、
ドーベルマン×ウィペット(推定)のミックス犬ニコ(9歳♀)デカスギミニチュアピンシャーのニヤ(8歳♀)の家族です。

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クロエちゃんの災難
もう2年も前に1度だけ書いたことがあるクロエちゃんのお話。
「クロエちゃんのロマンス」
私が愛読する犬の雑誌The Barkで連載されているリー・ハリントンのエッセイの主人公です。

IMG_2783.jpg


連載はずっと続いていて楽しく読んでいるのですが、久しぶりに「これは紹介したい」と思ったので。
長いので要約ですが、それでも長いです。良かったらお付き合い下さい。

私は病院にかかるということがない。まあ厳密に言えば西洋医学の病院に、と言うのが正しい。なにか調子が悪い時には針灸師やホメオパシーのドクターを訪れる。(それは健康保険の掛け金+普通の病院の窓口で支払う料金よりもずっと安上がりなのだ)
ほとんどの病院は予約でいっぱい。待合室でさんざん座ったあげく、医師に診察してもらうのはたったの15分。犬のクロエの方がよっぽどきちんとした医療を受けている。

クロエは可愛い顔をしたスパニエルミックス。どこを取ってもトラブルメーカーなんかには見えない。お行儀もいいし、躾も行き届いている。

それなのに!クロエと一緒に過ごしている8年足らずの間に私の銀行口座は何度か崩壊の危機に見舞われた・・・クロエの突発事故と動物病院代のせいで。いやいやいや、文句を言ってるわけじゃない。クロエはなにものにも代え難いプライスレスな宝物なんだから。

わかってる、2009年にオフリードにしていたクロエがウサギを追いかけて薮に飛び込み、膝のじん帯裂傷(3,300ドル也)を負ったのは私のせいだ。だって都会派の私はあんな時期にあんな場所にウサギがいるなんて知らなかったもの。
2008年、ビーチの岩場の潮溜まりを走っていたクロエが肉球に大きな切り傷(376ドル也)を作ったのも私のせい。
そして忘れもしない2007年、河原で石ころを飲み込んで開腹手術に数千ドル(家賃3ヶ月分よりも高かった)が飛んで行ったのも私のせい。

そう、クロエの怪我は私のせいだ。私がオフリードで森を走らせたから、丸太の上を歩かせたから、薮の中に走って行くのを許したから、川で泳がせたから。
でも犬を常にリードに繋いで決まった範囲でしか遊ばせないのが正しい選択か?退屈してイライラを溜め込んで問題行動を起こしたり、常に吠え続けるようになることが?
そして噛みちぎられたソファーの買い替えに1,499ドル、破壊されたクレートに189ドル、さらに近所からの痛い視線と苦情なんて逆プライスレスまで抱え込むことになる。
・・・と言うわけで私はクロエにオフリードでの遊びと運動を許したわけだ。

さんざん長い前振りをしたけれど、話を本題に戻そう。
その事件はオフリードで遊んでいたのでも走り回っていたのでもない、ある雨の夜の室内で起こったのだ。



長いので「続きを読む」からね。


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その時私とクロエはNYの寒い冬から避難して南部の小さい町に旅行中だった。あいにくその夜は雨降りで風が強く、ちょっとした嵐のようだった。
部屋の中で、クロエには暇つぶしに輪切りの骨髄入りの牛骨を与え、私は自分のために熱いジンジャーティーを淹れていた。平和な時間だった。

それなのにお茶を淹れていた私の耳に、クロエが小さく叫んだ後、情けなく泣いているのが聞こえて来たのだ。急いでクロエのもとに駆け寄った私が見たのは、下あごにすっぽりと輪切りの骨をはめ込んだ姿だった。
私の顔を見るとクロエは泣き止んだものの困惑した表情で見上げていた。プッと笑ってしまった私を怒らないで欲しい。その姿を見た経験者は誰だってちょっと笑ってしまうのだ。そして写真を撮ったり、動画を撮ったりしてオンラインにアップする。試しにググってみれば、たくさんその手の画像が見つかるから。私は写真は撮らなかったけれど。



Don't give your dog bones...
(photo by digablesoul) 割とよくある事故のようで、こんな写真もありました。

クロエの前にひざまずき、頭を撫でて「ちゃんと取ってあげるから安心して」と声をかけ、じっくり観察してみた。骨は犬歯の後ろにしっかりとはまり込んで、まるでカスタムメイドで作ったようにぴったりと動かない。
クロエはシッポを振って私にキスしようとさえしている。ああ、可哀想な私のベイビー。

私はネットで解決策を探してみた。クロエと同じように下あごに骨をはめ込んだおマヌケな犬達がたくさん出て来た。ちょっと笑いをこらえながら検索してみたが解決策は見つからない。笑ってる場合じゃない!

やっぱり病院に行かないと無理か・・・。私の脳裏にはまた恐ろしい請求書の額が浮かんだ。しがないフリーライターの私はその時かなり苦しい経済状態にあったのだ。その上、外は嵐、夜も遅いので救急クリニックに駆け込んで夜間追加料金もかかるだろう。さらに全く土地勘のない知らない土地で、どこに動物病院があるかさえわからないのだ。

いやいや、私はクロエをレスキューした時に誓ったのだ。どんな時だってこの子の面倒を見る。いくらコストがかかろうともこの子の安全と健康を保証する、と。

・・・と言いつつ、私はもうちょっとだけ悪あがきをしてみた。オリーブオイルを口の周りに塗って滑りを良くしてみたらどうだろう?ダメだった・・・。アルニカジェルも試してみた。ダメだった・・・。ヴァセリンも試してみた。やっぱりダメ・・・。クロエはついに私から逃げ出して隠れてしまった。

仕方がない。私はネットで検索した動物病院に電話を入れてアポを取り、すぐに向かった。
1時間もしないうちに病院のドアを開けると、耳を突き刺す犬の声が響いていた。伸び過ぎた爪が食い込んでいるらしい。聞こえて来た会話から、犬の飼い主は刑務所に入っていて、臨時で犬の世話をしている男性が病院に連れて来たようだ。胸が痛む。
クロエと言えば、受付の人や待っている人たちに愛想を振りまいてシッポを振っている。

待合室の椅子に腰を下ろすと、隣に座っていた爪が食い込んだ犬を連れた男性がそっと耳打ちしてくれた。
「お嬢さん、気をつけてな。ここの病院あれやこれやといらん薬やら処置やら使って高い請求書押し付けて来るでな。処置の前に必ず見積もりを頼みなされ」なんとありがたいアドバイス!

男性はクロエのことも褒めてくれた。「可愛い犬だねえ。その口の周りの骨以外は。わはは!」
私たちは笑い合って、クロエもご機嫌にシッポを振っていた。

名前を呼ばれて診察室に入ると、若い神経質そうな獣医師がクロエを診てくれた。
予想した通り獣医師は痛み止め、ペニシリン、抗生物質、そして何やら聞いたことのない他の薬の組み合わせを提案して来た。
「それ、全部この骨を取り除くのに必要なんですか?」
「そうですね。それに麻酔も必要になるでしょうね」
冗談じゃない!私は自分にもクロエにも麻酔は極力使いたくない!それに私の直感が「そんなもの必要ない」と告げていた。
「薬も麻酔も使いたくありません」待合室でのあの男性のアドバイスを受け、私はここの料金を初診料と異物除去料の2つだけに抑えると決心したのだ。
「本当に!?」「本当です」
「わかりました、じゃ・・・」とクロエを処置室に連れて行こうとする医師に私はまたしても「私も一緒に行きます!」と主張した。私は押しの強さでは悪名高きニューヨーカーなのだ。

「処置の間、私がクロエに指圧をします!」
「シ、シュワッ・・・?」
「シアツですシーアーツー。中国医学で身体のツボを押して筋肉と気持ちをリラックスさせるんです。地元でかかりつけの獣医さんは指圧やホメオパシーを治療に取り入れているんです」
「ホ、ホモ何・・・?」
ホメオパシーの説明するのは簡単ではなかったが、私は出来る限りの努力をした。

医師やナースが怪しげに見る中、私は自分で薬は要らないと言った手前、内心少しドキドキしながらクロエの腰の辺りをゆっくりと指圧した。ほんの数分でクロエはリラックスして身体の力が抜けて来た。
そうして私は医師が歯科医のようなヘッドライトをつけて手袋をはめ、ドリルやノコギリを持ってくるのを予期して待っていた。

しかし彼が持って来たのはただ1つ。ホームセンターで売っているようなワイヤーを切る道具だけだった。驚きつつも私はクロエを指圧することに集中した。
医師がかがみ込んでその道具で骨をつかんでパチンとすると、骨がコロンと床に転がった。
「すごい!それはなんて言う道具なんですか!?」と私が聞くと「え?ごく普通のペンチですよ」と医師が答えた。
「私NYに独りで住んでるんです、つまりそういう道具類に縁がないものだからつい感心しちゃって。自分ではレンチもドライバーも金槌も持ってないし。道具箱に入ってるものって毛抜きと爪磨きくらいなんですもん」
医師の方は私の指圧にすっかり感心していた。「この子は本当に落ち着いていた。処置室でこんなに落ち着いている犬はそうそういるもんじゃないです。そのシアツというのはどうやってやるんですか?」
私は彼にツボの場所を示し、やり方を教えた。「妻にもやってあげたいんだけど大丈夫かな?」「もちろん!それなら腕のこの辺りのツボも押してみて上げて下さい!」

私は恥を承知で「あの、そのペンチってどこで買えるんですか?」と聞いてみた。医師は「どこの金物屋でも売っていますよ。これは7ドル99セントでした」と言って、そのペンチを私にくれたのだ!
ちょっと感動的であった。待合室に戻った私はさっき言葉を交わした男性にその犬の治療費を払わせてくれと申し出た。
私たちは皆お互いから新しいことを学ぶことが出来た。これこそがプライスレスだ。

そして私は今、ペット保険に入り、7ドル99セントのペンチを所有し、クロエには二度と輪切りの骨を与えないことを誓った。いくつになっても学ぶことがある。プライスレス。



IMG_2716.jpg
「クロエちゃんよかったわね。ニコちゃんみたいでマヌケだけど」

そうそう、ニコもやったことあるんだよね〜。
「ニコのマヌケ、おかーさんの不注意」

幸いニコの場合は私がなんとか自力で取り除くことが出来ましたが、今思い出しても冷や汗もの。
ニコの2ヶ月ほど後にブロ友さんのところでも同じようなことがあったんですよね。


IMG_2780_20130228174323.jpg
「もう、そんなこと言わなくてもいいよ〜」

日本だとあんまりこういうタイプの骨は売ってないかもしれないですが、皆さんくれぐれもお気をつけ下さいね。
骨を齧ると歯はきれいになるし、犬のストレス解消にもいいんだけどこんな事故の他に、うっかり飲み込んでしまったり、歯が欠けたりすることもあるので、与える場合は骨の形や固さを十分に吟味して、しっかりと監視の元与えて下さいね。

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マイマ
長かったけれど・・読みましたよ。。
(今日は一番だ~~。。)
そうか・・そんな事があるのか。。
そしてニコちゃん事件も読みました。。
なるほど「入ったものが抜けないわけない」のあがさんに感服。。
その通りだわ。。

我が家も・・当然与えます。。
が・・長さが10cm以上あるような骨ですね。。
顎は入らないと思いますが・・鹿角が危ない。。
どんどん短くなって・・うわ顎にはまりこみそうになる。。
+喉の奥に入りそうになるので・・
短くなったら・・仕方ない。。捨ててます。。

歯が折れるのが怖いですね。。
そんなケースもありますよね。。
まだ骨は欠けても歯が負けたことはないけれど・・
気を付けないといけないですね。。

いままさに・・親子で骨と鹿角かじってます(^^;
2013/02/28(木) 03:28:17 | URL | [ 編集]
るーまま
疲れる現実から逃れてこちらにおじゃましたら。。
「わちゃあ〜」な画像ふくめて...
ニコちゃんも経験済みなのね!
エッセイの軽快な流れが楽しくて、
悲壮感もへったくれもなく,
それぞれの立場と主張がこんなに
シンプルにかみ合ってめでたしめでたしになるって痛快ですね!
この物語にあがさんや二コ、ニヤちゃん、自分も含めて
いろんな知り合いも登場してるような錯覚さえ覚えますが♪
たのしかった〜    "骨にご用心"
2013/02/28(木) 08:33:38 | URL | [ 編集]
あが
マイマさん

長くてすみません(笑
そんなことがあるんですよ。びっくりですよね〜。
鹿角も乾燥しているとかなり固くなって歯が欠ける例が多いそうですので
あまり古くならないうちに捨てるのが吉かもしれないですね。
犬は喜ぶから、その辺の兼ね合いが悩ましいですよね〜。
2013/02/28(木) 21:33:54 | URL | [ 編集]
あが
るーままさん

現実、疲れることたくさんありますよね。
ちょっと息抜きしてもらえたならとても光栄です。

そうそう、この人のエッセイは犬好きならとても身近に感じて
膝を打つような描写がいっぱいなところが魅力ですね。
骨とかおもちゃとか遊ぶ場所とか「ご用心」がいっぱいですよね〜。
愛してるから仕方ないんだけど(笑
2013/02/28(木) 21:37:00 | URL | [ 編集]
たけるっこ
長かったけど楽しいお話でした〜クロエちゃんには災難でしたけどね(^_^;)訳すのがとても上手なあがさんの力のおかげでもあります!でもニコちゃんも災難に見舞われていたとは…結構多いケースなんですね(汗
気を付けます。
2013/03/01(金) 14:49:50 | URL | [ 編集]
あが
たけるっこさん

長かったですよね(笑)ちょっと長文書きたい気持ちだったんです。

私もニコが骨はずれなくなった時には「こんなことする犬他にいない」って
勝手に思ってたんですが、大きな間違いでした。
コジ君ハナちゃんもくれぐれもお気をつけ下さいね〜。
2013/03/01(金) 23:52:35 | URL | [ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/03/02(土) 12:59:24 | | [ 編集]
あが
秘密コメントさん

プライスレスって大切な子の居る人はみんなわかり過ぎるほどわかりますよね〜。
骨、ちょっとドキッとする時ありますよね。
なんともなくて良かったです。生の骨じゃないんですね?
骨ガムじゃなくて骨?ならお湯につけても柔らかくはならない(笑

先代王子も驚かせてくれたんですねえ。
大好きなお姉ちゃんの匂いがするからつい口にいれちゃったのね。
2013/03/03(日) 23:39:43 | URL | [ 編集]










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