旧SMILES@LA
長い間お世話になりましたが、2014年10月引っ越しいたしました。

プロフィール

あが

Author:あが
LA郊外に住むお気楽バカ夫婦と、
ドーベルマン×ウィペット(推定)のミックス犬ニコ(9歳♀)デカスギミニチュアピンシャーのニヤ(8歳♀)の家族です。

リンクフリーです。
リンクはフリーですが画像、文章の無断転載、及びまとめサイトへの転載は固くお断りいたします。

最近の記事

最近のコメント

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

ブログ内検索

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
ジム・ゴーラント氏の前書きから
IMG_1851_20130107165117.jpg
「皆さん、おかーさんがずいぶん前にヨコクだけして放ったらかしだったアレをようやく書いたそうです。」

はい。12月の18日に「来週あたりに書く予定」なんて書いたくせにとうとう年を越して今頃になってしまったアレです。


IMG_2852.jpg
この本の前書きのご紹介。The LOST DOGSとWALLACEの著者ジム・ゴーラント氏が前書きの文章を書いてらっしゃるんですよ。

いつもの流麗ながらも冷静な文章とちょっと違っていて、そしてもちろん内容も素敵だったのでぜひ紹介したかったんです。本文はもっと長いので要約だけ(それでも長いんですが)

では、良かったらお付き合い下さい。

ある日、仕事が終わっていつもよりも少し早く帰った日のことだった。私の帰りに気がついていない妻がキッチンでパソコンを覗いていた。私に気がついた妻は少し驚いて、ぎこちなく微笑み、スクリーンを不自然に体で隠した。まるでポルノサイトでも見ていたみたいに。
けれど彼女が見ていたのはPetfinder.comで、スクリーンの中ではラブラドゥードゥルが肩越しにこちらを見つめていた。
「ねえ、この子可愛いと思わない?」私はあまり深入りしないように「うん」と頷いた。妻は「ちょっと待って」と他の候補達を紹介し始めた。やれやれ、我々はついに犬を家族に迎えることになりそうだ。

犬を迎えるというアイデア自体は驚くことではなかった。それはもう2年もの間我が家の重要トピックとなっていたからだ。9歳の娘は「犬が欲しいキャンペーン」を熱心に続けていた。私達夫婦は子供の頃から犬と一緒に大きくなって来たし、犬が家族に加わることは素敵なことだと思っている。しかし、私達は2人とも忙しい仕事を持っているし、2人の子供達も学校行事や習い事で忙しくしている。犬を迎える=素敵だけれど賢明ではない、と言うのが夫婦で出した結論だった。もちろん子供達は犬の世話は自分達がやると主張している。散歩、食事の世話、トイレの後片付け、何でもやると言う。大人達の中には子供に責任感を学ばせるよい機会だという者もいる。しかし子供の気まぐれや飽き性で被害を被るのはいつも犬だ。犬を家族に迎えるということは命に対して責任を持つと言うことだ。その命に対して、大人が子供をあてにすることは許されない。

その頃、私はスポーツイラストレイティッド誌の記事でマイケル・ヴィックの闇闘犬から救出された犬達のことを書いた。記事は評判となり、もっと詳しく1冊の本にして出版しないかという話が持ち上がった。原稿が出来上がったのは2010年の1月。私は出来たばかりの原稿を妻に読んでもらった。「The LOST DOGS〜マイケル・ヴィックの犬達の救済と再生の物語」闘犬のために痛めつけられ虐げられて来た犬達が保護された後、それぞれの未来に向かって人々と絆を結んで行く物語だ。
そして原稿を読んだ後ほどなくして、妻は前述のようにオンラインで犬のリサーチを始めたのだった。娘の犬キャンペーンも終わりなく続いていたし、私が家に帰ると妻と娘はいつも2人でパソコンを覗き込んでいた。

「The LOST DOGS」を書いた後では、家族に迎える犬は保護犬以外には考えられなかった。そして犬と人双方にとってびったりの組み合わせであること、つまり我が家に来るべき犬を探すのだと我々は心した。
2010年9月に本が発刊され、私は多くのインタビューを受けるようになった。その手のインタビューの最後に必ずと言っていいほど聞かれる質問は「で、あなたはどんなタイプの犬と暮らしていらっしゃるんですか?」というものだった。我が家には犬はまだいないと言うと、インタビュアーと私の間には微妙な一瞬の沈黙が漂ったものだ。しかし私達はどんなタイプの犬を探すのかは明確に決めていた。まずは成犬であること、一通りのトイレの躾ができていること、エネルギーレベルは中〜低め、そしてできれば抜け毛が少ないこと、サイズは中型犬。

それから1ヶ月ほどしてNY郊外の保護団体が預かっているシュナウザーミックスのチェスターに出会った。


IMG_2695.jpg
「さすがはゴーラント氏。たくさん大切なことを言ってる。
長くなったので”続きを読む”から、ね。」



人気ブログランキング参加中。ポチッとお願いいたします。
banner-3_20120602161611.gif人気ブログランキングへ

チェスターはグレーと黒のコート、体重は約11kg、下顎の前歯が1本飛び出していて、そのせいでちょっと犬相が悪く見える雄犬だ。年は6歳。最初は私と妻だけが会いに行ってみた。一緒に歩くと少し引っ張ったり、前足を開いて堂々とした態度で立つ姿を見て「ちょっと強気過ぎないかな?」と思ったものの、2度目に子供達を連れて面会に行った時には子供達に対してとてもフレンドリーで従順だったのを見て私達の心は決まった。

それから1年が経ち、チェスターは今も元気だ。愉快で可愛い奴で、とても行儀良く振る舞うことができる。チェスターのエピソードなら数えきれないくらいあるが、これだけは外せない。チェスターが我が家に来てから、この犬に魅了された近所の家族2組と、妻の兄が保護犬を家族に迎えることを計画し始めたのだ。そう、チェスターは人々を犬と暮らしたくさせるような、そんな犬なのだ。

しかし、どうしてそんな犬がこうして私達のところに巡って来ることになったのか?私達は保護団体からチェスターが我が家に来る少し前のことだけは聞いている。彼の前飼い主はチェスターをサウスカロライナ州の非常に殺処分率の高いシェルターに連れて行った。そこでチェスターは殺処分リストの上位に名前が載せられた。飼い主による持ち込みは迷い犬などと違って、誰かが探しに来ることもないので処分リストに優先的に載せられることが多いのだ。しかしラッキーなことにシェルターのウェブサイトに掲載された彼の写真を見た保護団体がチェスターを含めて8頭の犬を引き出した。そして犬達は里親希望者の多いNYへと長距離を輸送されて来たのだ。NYに到着したばかりの時のチェスターの写真を見せてもらった私は驚いた。今よりもずっと痩せて小さくコートは絡まって泥だらけ。今の面影が認められるのは活き活きした瞳だけだった。

それよりも前のチェスターの過去はわからない。知りたい気持ちはある。こんなに素晴らしい犬がどうしてそんな辛うじて殺処分を逃れるような目に遭わなくてはならなかったのか。
しかし知ったところで楽しいことではないし、それは知らなくてもいいことなのだと思い始めていた。

そんな折、私は書店で行われるThe LOST DOGSのためのサイン会に出ることになっていた。ある日そこに懐かしいキム・ケイヴィンが顔を出してくれたのだ。彼女とは昔一緒に仕事をしていた時期がある。とても優秀な素晴らしいジャーナリストだ。別の道に進むことになった後も彼女とは折に触れ連絡を取り合っていた。そして彼女は新しく家族に迎えたブルーという犬のことを話してくれた。チェスターと同じように意味もなく殺される運命にあった犬だ。彼女もまたブルーの過去を知りたいと思った。しかし私や他の大多数の人間と違って、彼女はブルーの過去を徹底的に追跡した。そしてその結果、ほとんどの人が想像すらしたこともない現実を公にすることとなった。

闘犬を撲滅させるためには、闘犬というものの現実を白日の下に晒さなくてはならない。それと同じで殺処分率の高いシェルター内部で起こっている残酷な現実と、それを変えるために闘い続けている人々のことももっと知らされなくてはならないのだ。人間と、世界中のチェスターのような犬のために。

そして現在我が家にはまた重要なトピックが浮上して来ている。「チェスターには遊び相手が必要なんじゃないか?」というものだ。そして今日も家に帰ると、妻と娘がパソコンに向かって「ううううん」と唸っているのが聞こえて来る。




IMG_2717_20130107165116.jpg
「その“知らされなくはいけない現実”のお話は?」

それはまた機会を改めて。重いテーマだからね。時間がかかるのだよ。

スポンサーサイト

ジュンコ
わぁ!
またまた興味深い本ですね!
あがさん、いつも翻訳をありがとうございますm(_ _)m
続きも楽しみにしています!
でも、無理しないでくださいね。
2013/01/07(月) 03:02:45 | URL | [ 編集]
ベックマン
いいですね~。この本はまだ読んでないので、あがさんのシリーズを(え?)楽しみにさせていただきます( ・ิΘ・ิ) キリッ (笑)
2013/01/07(月) 03:20:26 | URL | [ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/01/07(月) 03:41:08 | | [ 編集]
ユキ(セレナと一緒)
前書き読んだだけで本編が読みたくなる〜〜〜
英語弱いのであがさんの続編をお待ちします。
(てか、英語勉強したほうがいいかな〜)
2013/01/07(月) 05:26:49 | URL | [ 編集]
たけるっこ
「大人が子供をあてにすることは許されない」まったくその通りだと思います。何事に関しても当てはまりますが、生き物については特にそうだと、私も常々思って自分の子供達にも教えています。飽きる、嫌になるなどの勝手な都合で動物を不幸にするなんて事は許されないと。
前書きだけでもとても共感ができ、勉強になりました。あがさんお疲れ様でした!お疲れだと解っているのに大変申し訳ないと思っていますが、続編も楽しみにしています(笑
2013/01/07(月) 06:47:12 | URL | [ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/01/07(月) 09:14:30 | | [ 編集]
あが
ジュンコさん

そうなんです。とても興味深い本なんですよ。
日本でも東京と地方では犬の扱いにかなり違いがありますよね。
アメリカでもそういう例が多くあって、それが深く掘り下げて書かれています。

> でも、無理しないでくださいね。
優しいお言葉ありがとうございます♪
2013/01/07(月) 21:11:06 | URL | [ 編集]
あが
ベックマンさん

やっぱりゴーラント氏はいいわよねえ、奥さん。
シリーズねえ、書こうかなあとも思ったんですが
The LOST DOGSと違ってドンドン暗くなっちゃうのよね〜。
何からの形で書こうとは思ってるんですが、ね。
2013/01/07(月) 21:12:55 | URL | [ 編集]
あが
秘密コメントさん

どうもありがとうございます。初出勤お疲れさまでした。
この前書きの文章の中にあるサウスカロライナからNYへ輸送された犬達というのが
この本のキーワードの1つでもあるんです。
最初前書きだけ読んだ時はサラッと流してたんですが、本文を読んで「あっ」と思いました。
そういうのもまた紹介させて頂きますね。
2013/01/07(月) 21:15:10 | URL | [ 編集]
あが
ユキさん

そう言って頂けるととっても嬉しいです。
英語勉強されるなら、好きな分野の本はとっても良い教材になりますよ!
ただ、ゴーラント氏もこの本の著者もジャーナリストなので、美しい文章だけれど言い回しなどちょっと難しいところがあるかもしれません。
その点では本人が英語のネイティブではないシーザーさんの文章はわかりやすくて読み進め易いです。
2013/01/07(月) 21:17:44 | URL | [ 編集]
あが
たけるっこさん

ありがとうございます。その部分、太字にしようかなと思ったところなので嬉しいです。
たけるっこさんみたいなお母さんが増えれば、世の中も変わるのにね。
お子さん達もご愛犬も幸せですね。

> 前書きだけでもとても共感ができ、勉強になりました。あがさんお疲れ様でした!お疲れだと解っているのに大変申し訳ないと思っていますが、続編も楽しみにしています(笑
ふふふ、大丈夫です。適当に手抜きしながら頑張りますので〜!
2013/01/07(月) 21:20:02 | URL | [ 編集]
あが
秘密コメントさん

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますね。
子供にせがまれてペットショップで子犬を買ったけれど、誰もきちんと躾も世話もせず、保健所に持ち込んだり、ネグレクト状態になったり、そんな例は後を絶たないですもんね。
当たり前のことなんですが、何度も訴えていきたいと思います。

先代犬のお話素敵ですね。ご愛犬と素晴らしい関係を築いてらっしゃるのだなあとよくわかります。
でもご近所の方は本当に残念。ペットショップで買って来た時点で色んなことが難しくなりますもんね。

犬の容姿だけに憧れて飼いたいという方には「これでもか!」というくらいに大変さをアピールするくらいで丁度いいと思います。
だって本当に覚悟がなくては迎えることができない犬種ですもんね。
素敵なお話どうもありがとうございました。
2013/01/07(月) 21:25:39 | URL | [ 編集]
miniwindi
興味深いご本の紹介、
どうも有り難うございます。
ふんふん、と一々頷いてしまいました。
この先、重く暗くなるのですか?
でも、教えて頂けたら嬉しいな。
ご無理のないようにお願いします!
2013/01/08(火) 00:20:55 | URL | [ 編集]
まみぃ☆
本当に興味深い本ですね!
続きも聞きたい内容です。
私みたいにな英語は中学レベル(>_<)ではでは、
内容をなんとなく理解出来たとしても、
日本語の文字に表す難しさを、ひしひしと感じてます。

翻訳でどうしても理解ができないとこは、あがさんにお聞きするかもしれませんが、ヨロシクお願いします(*^^*)
2013/01/08(火) 16:47:47 | URL | [ 編集]
あが
miniwindiさん

この先は暗く重いと言うよりも、とても具体的に現実をリポートしているんですね。
恥ずかしながら私もアメリカに住んでいながら知らなかったことも多々あり
さらに日本、なかでも地方の動物行政と共通する問題も多く、勉強になりました。
さて、これをどうやって皆さんにお伝えするか、それが目下の課題です(笑
2013/01/09(水) 18:41:42 | URL | [ 編集]
あが
まみぃ☆さん

続きもぜひお伝えしたいのですが、ちょっとお待ち下さいね〜。
言葉って生活の道具ですから、誰かに伝える目的でなければ
日本語にすべて置き換える必要はないと思いますよ〜。
我慢して(ここがポイント 笑)読んで行くと、英語は英語のままで
なんとなくニュアンスがつかめるようになっていくと思います。
2013/01/09(水) 18:48:50 | URL | [ 編集]
ちーとまる
うん、すご~く続きが気になります!!
でも気長に待ってますから~♪
2013/01/10(木) 04:35:13 | URL | [ 編集]
あが
ちーとまるさん

お気遣いどうもありがと〜!がんばります。
2013/01/11(金) 00:20:23 | URL | [ 編集]










管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

copyright 2005-2007 旧SMILES@LA all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by sherrydays.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。