旧SMILES@LA
長い間お世話になりましたが、2014年10月引っ越しいたしました。

プロフィール

あが

Author:あが
LA郊外に住むお気楽バカ夫婦と、
ドーベルマン×ウィペット(推定)のミックス犬ニコ(9歳♀)デカスギミニチュアピンシャーのニヤ(8歳♀)の家族です。

リンクフリーです。
リンクはフリーですが画像、文章の無断転載、及びまとめサイトへの転載は固くお断りいたします。

最近の記事

最近のコメント

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

ブログ内検索

ミズーリのパピーミル規制法案
もう2日前のことになりましたが、ここアメリカは中間選挙の日でした。
4年に一度の大統領選の中間の年に行われる上下院議員や州知事などの選挙です。
選挙と同時に各州の法案などの住民投票も行われます。

その中にdog loverとしてはどうしても見逃せない法案がありました。
IMG_4393.jpg
なんのお話?

ミズーリ州のパピーミル規制に関する法案。

パピーミルについては以前の記事もご参照下さい。
ささやかだけれど役に立つこと
シーザー、パピーミルを語る
買ってはいけない
自分の住んでいる所ではないし、ミズーリに知り合いも全くいないし
見守ることしかできないのですが、この法案は通って欲しいなあとずっと思っていました 。

IMG_4401.jpg
なんだかムズカシーお話?

うん、ちょっと難しいけど大切なお話。

結論から言いますとこの法案、賛成が過半数を獲得することができました!
でも本当に僅差の勝利で、反対派も多いんだなあと複雑な気持ちです。
ミズーリ州には3000以上のパピーミルがあると言われ、それは全米のパピーミルの30%以上にあたるそうです。パピーミルのメッカなんてありがたくない称号さえ有るそうです。

規制法案の内容はと言いますと
「大規模、商業的な犬の繁殖業において虐待に該当する犬の取り扱いを無くし
全ての犬に適切な待遇を与えるための規制」です。

具体的には

(1)十分な食餌と清潔な水の供給
適切な栄養成分の食餌を少なくとも1日に1度は与えること。
凍ったり汚れたりしていない清潔な水をいつでも飲めるようにしておくこと。


(2)必要に応じた医療ケアの供給

最低限、1年に1度は資格のある獣医師による健康診断を受けさせる。
病気、怪我などの場合は迅速に獣医師による治療を受けさせる。
人道的に安楽死を取るしかやむを得ない場合は、資格のある獣医師の手で
全米獣医師協会承認の法律で定められた手法を取ること。


(3)気候条件から身を守るための適切な居住空間の供給

金網などではない平面の床のある屋内施設にいつでも行き来できる環境。
クレートが他の動物のクレートの上に積み上げられたような状態ではないこと。
最低1日に1度は居住空間の清掃を行うこと。
室温は45°F(7.2℃)を下回らず、85°F(29.4℃)を上回らないこと。

IMG_4396.jpg
ちょっと待って。これ全部当たり前のことばっかりなんだけど・・・。


その通り。当たり前のことばかりだし、これを全部満たしても十分とは言い難い。
でもそれすらも全く満たされていないのがパピーミルという地獄の現状なわけ。


当たり前のことはまだ続きます。
(4)手足を伸ばしたり横になるのに十分な広さのある空間の供給
頭の上に最低30cmの空間があること。
25インチ以下の体長の犬には最低1.16平方mの広さ
25~35インチの体長の犬には最低1.86平方m。
35インチ以上の体長の犬には最低2.79平方mの広さを確保すること。


(5)定期的に運動させること

管理された屋外への行き来を可能にすること。
屋外の施設は最低限屋内の居住空間の2倍の広さを確保すること。


(6)出産後は十分な休息を取って次の繁殖を行うこと

18ヶ月の間に2回を越える出産をさせてはならない。

1つの施設において管理する犬の上限は50匹。
そのうち繁殖に使う雌犬は10匹を上限とする。

IMG_4400.jpg
・・・・・・。


これらはこの法案の一部です。
それぞれに具体的な数字があがっているところが私の祖国の動物愛護管理法とはえらい違い。

私にとっても遠い場所ミズーリ州、日本にお住まいの方にとってはもっと遠い場所の話ですが、このような動きがあったことをお知らせしておきたかったのです。

この法案に賛成の投票をして下さいというキャンペーンのCMもありました。


もちろん反対派のCMもあったわけで、それらを見てみると「ミズーリ州の一大産業である犬の繁殖を妨害し、州の経済発展を妨げる。」「施設の規模を強制的に縮小させることで、行き場のない犬達が出て来る。」などの意見が出ていました。

IMG_4394.jpg
そんなの知恵のある人間が自分で考えてなんとかしてよ。

ショックだったのは反対派の中にアメリカンケンネルクラブAKCの名前もあったこと。
AKCはEU諸国で禁止されている犬の断尾や断耳についても「犬種の伝統を理解していない」として断尾断耳支持を表明しています。
健全な犬種の保存にたずさわるべき団体がこんな状態って・・・。


でも何はともあれ、法案は可決されました。
選挙の日、自分の州の知事選よりも固唾を飲んで見守っていたことなので心からホッとしました。



人気ブログランキング参加中。応援クリック頂けると嬉しいです。
ニヤバナーシルエット人気ブログランキングへ

携帯の方はこちらをお願いいたします→人気ブログランキングモバイル

ニコバナーシルエットこちらはFC2ランキングへ
スポンサーサイト
ちりはこと
この結果はすごいことですよね。ご紹介ありがとうございます。

法案の内容は当たり前のことばかりだけど、パピーミルではその当たり前のことが守られていない。
本気で動物を守ろうと思うなら、細かい数値まで明確に規定していくことはとても重要なことですね。

そう遠くない未来に日本でもパピーミルに規制をかけられるよう願っています。
2010/11/05(金) 16:52:20 | URL | [ 編集]
ハせ姉
その当たり前のことが守れないのが日本なんですよね。
悲しい・・・
動物を取り扱うプロなのですから、専門の知識をしっかり持ち
飼う人の見本となるようになるべきですよね。
日本も少しずつでも進んでいくことを願います。
2010/11/05(金) 18:32:25 | URL | [ 編集]
はたはた
やっぱり、反対派って当たり前だけど多いし
大企業だったりするので、なかなか日本も
進まないようで。
ひどい飼育環境をそうは思わないっていう人も
普通にいるんですよね。

あちこちで起きているブリーダー崩壊、
日本も参考にして前に進まないといけないですね。
2010/11/06(土) 16:11:51 | URL | [ 編集]
あが
ちりはことさん
パピーミルを法律で規制する時に何が一番ネックかと言うと
そもそもパピーミルとは何かを定義する基準がないことだそうです。
だから法規の中に具体的な数値を入れていくことが絶対に必要なのに
日本では「法律に数値を入れるのは危険だ」とワケのわからんことがまかり通っているようで。

2010/11/07(日) 22:52:32 | URL | [ 編集]
あが
ハせ姉さん
そもそもプロであるという認識、プロとは何かの理解が
欠けている業者が多過ぎだと思います。
他の先進国に比べて遺伝病などが有り過ぎですもん。
まあアメリカも悪い所はたくさんあるんですけれどね。
黙りこんじゃったらそこで止まってしまいますもんね。頑張ろう。
2010/11/07(日) 22:54:56 | URL | [ 編集]
あが
はたはたさん
送って頂いた本を読んで、またまた色々考えさせられました。
ああいう飼育環境をどうも思わないってどんな神経なんだろう?
太田さんが「道具だってもっときちんと扱うだろうに」と書かれていたのが
とても印象的で「本当にそうだわ」と憤慨しておりました。

2010/11/07(日) 23:04:44 | URL | [ 編集]
みるく♪
日本では、ブリーダーとしての届出をする際、講習を受け、年に1回講習を受ける事になっていますが、
講習中、真面目に聞いてる人は、殆ど居ないそうです。
途中で何度も部屋を出て、電話をしたり…
眠ってたり…

ブリーダーの届出の時も、担当者(保健所)が見に来る(視察)のですが、その時は、餌や水、犬舎が清潔でキチンとしてるか 等々の項目を見、クリアして行くのですが、殆どがOK。
その後、犬舎がいくら汚くなって悪臭を放ってても、再調査的な事は無いし、誰かが訴えたとしても、「対処します」と言うだけで、様子を見に行く事は無いそうです。

繁殖にしても、年に2回産ませるのが普通です。
優良ブリーダー的にHPとかあっても、見てると、同じメスが年に2回産んでる所が殆ど。
年に1回は当たり前でした。
フィラリア陽性でも繁殖を続けてるブリーダーが居ます。
「母体がフィラリアでも胎児や子犬には何も問題が無い!」と言い切ってました。

断乳は、25日位。
生後30日には、「お迎えに来て下さい」と…

今回、動物愛護法で、オークションが認められたら…
今でも「1円~」と出品されて、1円で落札されてる犬(純血種)も多々居ます。
それこそ、スーパーで売ってる、金魚やハムスター以下の扱いになってしまいます。
2010/11/08(月) 18:38:18 | URL | [ 編集]
あが
みるくさん
日本の繁殖業者のことを思うと暗澹たる気持ちになりますが
そこで止まってしまっては進歩がないので声を上げ続けて参りましょう。

先日、他の方からお借りしてAERAで連載された記事を出版した
「犬をころすのは誰か~ペット流通の闇~」を読みました。
オークションの仕組みなども詳しく書かれていて勉強になりました。
2010/11/08(月) 19:54:03 | URL | [ 編集]
Kyoko Alscher
遅いコメントですが許してくだされ。

法案に反対するAKCの言い分、これがある限り日本の事情改善は前途多難でしょう。
経済が絡む時点でかならず「ヒトか犬か?」の選択を迫られているようですけど、経済を保ちつつ犬の幸せを向上させることだって出来ます。
バタリー養鶏も然り。
何処にシワ寄せが来るかですよね、生き物が絡む経済の薄利多売を失くせばすむことなのですけど、それすらもできないヒトの頭の弱さが一番問題。

加熱しそうなので今日はこのくらいに。
2010/11/10(水) 04:52:23 | URL | [ 編集]
あが
Kyoko Alscherさん
いえいえ、いつでもどこにでもコメント歓迎です。

> 法案に反対するAKCの言い分、これがある限り日本の事情改善は前途多難でしょう。
本当に・・・AKCは犬の側ではなくてブリーダーの側に付いているんですよね。
> 経済が絡む時点でかならず「ヒトか犬か?」の選択を迫られているようですけど、経済を保ちつつ犬の幸せを向上させることだって出来ます。
でも今の日本の制度だと業者もバタバタ倒産しているし
その後始末を税金で殺処分したりして、経済の面から見ても
愚かとしか言い様のないことをしていますもんね。

> 何処にシワ寄せが来るかですよね、生き物が絡む経済の薄利多売を失くせばすむことなのですけど、それすらもできないヒトの頭の弱さが一番問題。
頭の弱さ、意思の弱さ、想像力の貧困さ・・・ダメだ、加熱し過ぎそうなので私もこの辺で。
2010/11/11(木) 00:10:22 | URL | [ 編集]










管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

copyright 2005-2007 旧SMILES@LA all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by sherrydays.