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毎年この時期にコンテストがあるんですが、5年前に記事にした優勝犬エルウッド君はなかなかのアグリーっぷりだったのですが、その後は「え〜全然アグリーじゃないよ。可愛いよ。普通だよ。」って子ばっかりでパッとしなかったんですよ。
「アグリーな子なら、ほらここにブサニコちゃんが!」
ちがうのニヤ。そんなレベルの話じゃないのよ。
それが今週の月曜日に行われたWorld's Ugliest Dog Contestの勝者が久しぶりにグッと来るアグリーっぷりだったんですよ〜。
優勝犬マグリー君(も〜アグリーマグリーですよ。名前からしてたまらん。)はこちら
あ、でもこっちの写真を見たら全然アグリーじゃないじゃないか。可愛いじゃないか。
どうしてここ数年パッとしないなんて言ってたかというと2003年から2005年まで3年連続で優勝したサム君という伝説のアグリードッグがいたからなんですよ。
2000年から2012年までの歴代の優勝犬にはこちらで会えます。
コレを順番に見ていただくと、なぜサム君が伝説の最強犬で、その後誰を見ても「イマイチだわ〜。可愛いじゃないの〜。」と思う気持ちもわかって頂けるかと。
「うちのおかーさんはサム君が大好きなんだよ。」
そう。私は最強ブサ犬伝説のサム君が大好きです。
いくつもの病気を抱えた老犬だったサム君は皆が可愛いという容姿からはかけ離れた姿でした。
シェルターに連れて来られ(元の飼い主は飼育放棄したんでしょうね。)体の不調のせいでいつも機嫌が悪く、その気性と容姿のせいでシェルターでも引き取り手が見つからず殺処分もやむを得ないかと言われていた矢先、サム君に一目惚れした飼い主さんに引き取られました。
飼い主のスージーさんは独身女性で当時付き合っていた恋人がいたのですが、サム君を引き取って来たことに「信じられない!こんな犬を引き取って来るなんて!」と言う彼との間に亀裂が入り破局しました。
(そんなヤツとは別れて本当によかった。サム君のおかげだわね。)
けれど、その後サム君のことを可愛がってくれる男性が現れ、その人と結婚。
サム君にかかった医療費は決して安いものではなかったけれど、コンテストに優勝したサム君は超人気者になり、カレンダーやグッズなどの売り上げが彼の医療費をずいぶん助けてくれたようです。
いつも機嫌の悪かったサム君はスージーさんの手厚い看護で体が楽になったせいか、ずいぶんと穏やかになり、晩年はいつもお気に入りの熊のぬいぐるみをそばに置いていました。
「醜い犬コンテスト」って賛否両論あるかと思うのですが、私はシェルターでもなかなか貰い手が見つからないであろうこういう子達にスポットが当たるってとても良い事だと思うのです。
このコンテストに出て来る飼い主さん達は皆自分の犬をこよなく愛しているし、唯一無二の彼らの容姿を誇りに思っているように見えます。
「そんなこと言ってるおかーさんの犬はこんなに可愛いんだけどね。」
世界一アグリーな犬コンテストが毎年話題になるたびにサム君の事を思い出し、その年の出場犬達をじっくりと拝見し「みんな可愛いなあ」というのが私の恒例行事です。
キュートな子もアグリーキュートな子も皆幸せであって欲しいなあと心から思う次第です。
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