これはSt.パトリックスデーのシンボル、クローバー。元々はアイルランドのシンボルでもあります。
アイルランドにキリスト教を広めた聖人パトリックさんの命日です。
パトリックさんはアイルランド土着の文化や宗教を尊重して良い所を残しつつキリスト教の布教活動をしていたので、没後も長く愛され、現代でもこうして命日がお祝いの日となっています。
お祝いの日とは言っても学校も役所もお休みにはならないんですけどね。
アイルランドのお祭りなのになぜアメリカでも祝うかというと、18世紀に大飢饉があった時に新天地での巻き返しを求めてアイルランドからアメリカに移住してきた人々がたくさんいるから。
遠く離れた土地で祖国を思ってこの日を祝った人々の思い入れから、本家アイルランドよりもアメリカでの方がメジャーなお祭りになってしまったとか。
「おかーさん、セントパトリックスデーと言えばあのごちそうだよ、ほら。」
ああ、あのごちそうね。はいはい。
St.パトリックスデーのごちそうと言えば塩漬け牛肉のコーンドビーフ。
(缶詰コンビーフの元祖です。コーンというのは粗塩のこと。)
厳しい気候で、あまり豊かとは言えないアイルランドの食生活。
牛肉は塩漬けにして大切に保存し大切な行事の時のごちそうだったんですね。
うちのオットはアイルランド系なので、毎年3月17日はコーンドビーフの夕食です。
スーパーには3月になると塩と香辛料で味付けして真空パックになった牛肉が並びます。
それをことこと3~4時間煮込んで、仕上げにジャガイモとキャベツを入れたものが定番。
こんな感じ。いかにも素朴な料理でしょ。でも塩漬け牛肉はしっかりした旨味で美味しいんですよ。
「おかーさん、何かずっといい匂いがしてたのは?お肉となにかもうひとつ。」
ああ、あれね。今年はソーダブレッドも焼いてみたのでした。
ソーダブレッドってイーストは使わずに、代わりにベーキングソーダ(重曹)で膨らませたパン。
これもアイリッシュ料理なので、この日の定番の1つなんです。
使ったレシピはこちら。興味のある方は挑戦してみてね。
Amazingly Easy Irish Soda Bread
Servingsと書いてあるところのすぐ下の「US」「Metric」のうちMetricを選んでCalculateをクリックすると材料の分量がグラム表示に切り替わります。
「お鍋もオーブンもニコがちゃんと見てるから大丈夫。」
ニコは見てくれてなくてもいいよ。
焼き上がったソーダブレッドはこちら。ホントに簡単で美味しかった♪
この日はアイルランドのナショナルカラーであるグリーンのものを身につけるのがお約束なんですが、今年はなんにもしなかったなあ(笑
パーティー好きな人達は、アイリッシュ系とか関係なく「St.パトリックスデーだから緑の服着て集まって、アイリッシュビール飲んで騒ぐぜ~!」って感じの日でもあるんですけれどね。
「アイリッシュ系関係ないって言えばおかーさんなんて一番関係ないじゃない?」
あははは!確かにそうだわね。いいんだよ、そのいい加減さがアメリカだから。
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